斡旋企業と語学学校の関係・違い|EFとは?

留学には、目的に応じて様々な種類がありました。(カテゴリー:留学基礎知識→記事:「留学の種類と目的」を参照)

 

どんな留学をしたいか決まったら、次は、どの窓口を通じて留学の準備を進めるか決めます。

留学窓口の種類

1)語学学校に直接申し込む

2)斡旋業者に仲介してもらう

3)大学の国際課を通じて手配する(大学提携のプログラムの場合)

※ここでは、1)と2)の、語学学校と斡旋業者の違いについて説明します。

 

1)語学学校に直接申し込む

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世界全体で見ると、かなりポピュラーな方法です。自分自身で現地の学校を見つけ、自分で手配を進めます。

 

例えば、夏休みに2か月間、サンフランシスコに語学留学を考えているとします。サンフランシスコにどんな語学学校があり、どんなカリキュラムで、どんな滞在があるかなどを調べ、お気に入りの学校を見つけます。お気に入りの学校が見つかったら、現地のスタッフにメールや電話で連絡を取り、夏の2か月間学校に空きがあるか、申し込むにはどんな手続きをすればいいかを確認します。そして、書類の提出・場合によってはビザの準備など、入学のための準備を進めていきます。忘れてはいけないのは、これらの準備はご自身で進めていくので、現地スタッフとのやり取りや書類の作成は、すべて現地の言葉(このケースでは英語)で行っていくということです。



2)斡旋業者に仲介してもらう

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語学学校への直接の申し込みで、最初からすべて現地の言葉でやりとりをするのはちょっとハードルが高い...という方は、斡旋業者を介して、留学の手続きを進めます。

 

夏に2か月間サンフランシスコに留学したい、と相談すると、斡旋業者が契約を結んでいるサンフランシスコにある学校をいくつか紹介してもらえます。気に入った学校を見つけたら、あとは斡旋業者が手続きを進めてくれます。もちろん、すべて日本語で対応してもらえます。

 

世界全体で見ると、斡旋業者を通じて留学するのはアジアの地域の人の割合が多いです。なぜなら、留学斡旋業というビジネスの形態は、アジアを中心にしたものだからです。アジアの人々の中には、自分で手配するのはハードルが高くて心配と思っている方が多くいるため、このようなサポート業者がうまれました。世界の多くの人は、自分で手配してしまいます。



語学学校に直接申し込む場合と斡旋業者に頼む場合、それぞれのメリットとデメリット

■語学学校に直接申し込む場合

【メリット】

・直接のやり取りなので、斡旋業者に頼む場合とは異なり、手続き手数料がかからない。

・世界中の生徒が申し込んでくるので、学校の中がよりグローバルで、アジア人の比率が少なくなる。

 

【デメリット】

・手続きのやり取りをすべて自分で、現地の言葉で行う必要がある。

・アジア人を対象にしているのではなく世界の人々を対象にしてるので、アジア的・日本的なサービス(厚いサポート・おもてなしなど)はない。

 

いい意味でも悪い意味でもグローバルスタンダードといえるのが語学学校に直接申し込む際の特徴です。グローバルな環境で、多様な文化に触れながらしっかり成長してきたい人におすすめの方法です。



■斡旋業者に紹介してもらう場合

【メリット】

すべて日本語で、手厚いサポートを受けることができる。

たくさんの学校を紹介してもらうことができる。

 

【デメリット】

・安心、安全を売りにしているので、せっかく留学しているのに現地でも日本的な体験をしてしまうことがある。(例えば、ホームステイ先の人が、食事・洗濯・学校への送迎から何から、全部やってくれる。本来海外ではもっと自立が求められます)

手続き代行手数料が余分にかかってしまう。

 

とにかく、初めての留学が心配で心配でしょうがないという人は、斡旋業者を利用するのがいいでしょう。



EFとは?

EFはこれらの形態でいうと、1)語学学校に直接申し込むパターンにあたります。EFというのは、斡旋業者ではなく、語学学校そのものなのです。学校の本部はスイスにあり、世界中500都市以上に学校のオフィスがあります。日本には、札幌・東京・横浜・名古屋・京都・大阪・福岡にオフィスがあります。


語学学校に直接申し込むパターンですが、日本にも学校のオフィスがあるため、手続きやサポートは日本語で受けることができます。また、直接のやり取りなので、手数料も一切かかりません。

 

ただし、日本人やアジア人だけのためにある学校ではないので、グローバルスタンダードです。


留学が心配で心配でしょうがない人にはあまり向かないかもしれませんが、日本語のサポートを受けつつ、グローバルな環境でしっかりと学びたい人には、EFはおすすめです。

 

 

 

留学の種類と目的

留学といっても、大学のプログラムで行く場合・企業にお願いして手配してもらう場合、長期なのか短期なのかなど、目的やどんなプログラムに参加したいかによって実は様々な種類があります。この違いを理解し、自分の目的に応じて留学プログラムを選択していく必要があるのです。

 

【留学プログラムの大まかな種類】

1)語学留学(+ワーホリ)・文化体験留学

A 斡旋企業

B 学校直接

 

2)海外大学への学部留学(交換留学)

 

3)海外大学・院への進学留学



1)語学留学(+ワーホリ)・文化体験留学の特徴

目的:語学力の向上・異文化体験、異文化適応能力の向上

期間:2週間~1年以上(ご自身の望む期間)

必要な力:特になし

 この留学では、現地の語学学校に通いながら、語学力を向上させることと、他国での文化体験をすることが主な目的となります。前半は語学学校で学び、後半はワーホリを通じて就業経験を積むこともできます。

留学期間は、2週間~1年間、もしくは2年間など、夏や春の長期休み期間に行ったり、大学を休学して行ったりと人によって様々です。

大学生の留学では最も一般的で、学部留学や進学留学前の、語学力や異文化適応能力向上のためにこの留学をする方もとても多いです。

 

※ワーホリ(ワーキングホリデー)とは?

ワーキングホリデービザという30歳までに所得できるビザを使って、海外で就業経験を積むことができる留学です。お金を稼ぎながら滞在できるので、すこしでも長く滞在していたい方、そして海外での就業経験を積みたい方にオススメです。


2)海外大学への学部留学の特徴

目的:専門的な科目の勉強

期間:半年~1年間

必要な力:大学の授業についていけるだけの語学力・異文化適応能力

学部での留学では、半年もしくは1年間の期間を使って、海外の大学で専門分野を学びます。現地の大学生達と同じ環境・条件で学ぶので、留学を始める段階で高い語学力と異文化適応能力が身に付いていることが前提となります。日本で所属している大学では学べない分野の科目があったり、海外のほうが研究が進んでいてより発展的なことを学べる分野がある際に適した留学です。(日本で学べることを海外に行ってまで勉強しても特にメリットはありません。)

大学や履修科目によっては、帰国後に日本の大学の単位として認めてもらえるので、すでに語学力があり、より高度な専門的知識を修得したい人にオススメです。

3)海外大学・院への進学留学

目的:海外の大学での学位所得

期間:3年~4年(留学する国や大学により異なる)

必要な力:大学の授業についていけるだけの語学力・異文化適応能力・GPA

海外の大学に入学し、卒業して学位を所得するのが目的になります。入学するためには、高い語学力と、日本での大学や高校の成績が求められます。

高度な専門知識を極めたい人にはこの留学です。

海外大学への進学を保証する、1年間の語学留学の準備コースもあったりします。